カナス湖(喀納斯湖)

 カナス湖は新疆北部アルタイ山の森林地帯の中にある高山湖で、カナスとはモンゴル語で「神秘的で美しい」という意味を持っている。海抜は1374m、面積44.78k㎡、湖の最深部は180mに及ぶ。湖は季節や天候によって湖面の色が変え、「変色湖」と呼ばれ、周囲を取り囲み重なり合う山々と湖面に映し出されるその景色はまさに絶景といえる。地元の人たちは「四季すべてが美しい。春には花が咲き乱れ、夏には湖上の波が立ち、秋には木々が色づいて、冬には銀の衣装をまとう。」とこの地を讃えている。またカナス湖には巨大生物が生息していると囁かれており、近年中国の研究チームが「タイメン」という名の魚が生息していると発表するなど、その神秘的価値をより高めている。
 ブルチンから約160kmの距離に位置しており、一般的に雪が降り始める時期は9月20日前後で積雪期間外の5月から10月の間送迎バスが運行している。夏季の平均気温は15~20℃で7、8月は観光客であふれる。8月末から9月にかけては雪が降る前の静かで落ち着いたカナス湖の景色を楽しむことができる。

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