勃隆克砂漠

   勃隆克砂漠は内モンゴル自治区の赤峰市の翁牛特旗の朝格温都蘇木郷に位置し、赤峰から120キロほど離れています。勃隆克砂漠は北京や河北省、遼寧省などに最も近い観光地です。域内には砂漠や草原、奇石、美しい山並み、湖、原生林などを一体化させ、多様化された観光地として知られています。

 

 勃隆克砂漠は自然の景観を鑑賞し、モンゴル族の民族風情を体験するための絶好な場所だと言われています。ここには金色に輝く山並み、緑色の湖水、カーペットのような緑色の草原、珍しい形の石などがあり、まるで異世界に迷い込んだような魅力の風景ばかりです。

 

   勃隆克砂漠の周辺は歴史的に植物がよく生えた所として美しい草原などにも恵まれたいわゆる「塞北にある緑の明珠」と呼ばれていました。文人墨客に「江南16州にも劣らない」美しい所だとも評判されていました。つい最近30年前まで、山いっぱいにうっそうと生い茂る木々に覆われましたが、近年になり植物が未曾有の破壊に見舞われてしまい、せっかくの森林などは消えてしまいました。その代りに黒くて何も生えていない状態の禿山が露呈しました。この時、隣にある科尓沁と渾善達克と言われる二つの砂漠が接近してきました。この次第に拡大した砂漠により、勃隆克砂漠の誕生につながったと分析されます。そして砂漠化による自然美や不思議さを見事に成し遂げたとも言えます。勃隆克砂漠ならではの物寂しさを浮き彫りにしています。

 

   勃隆克砂漠は観光地として鑑賞区域、娯楽区域そして生態建設試験区域に分かれています。主な項目が競馬、アーチェリー、グライダー、水上ボート、カヌー、水泳、魚釣り、水上遊戯、奇石鑑賞、キャラバンによる砂漠での探検などのコースが企画されて観光客に大人気です。このほかに、域内には、各クラスの宿泊施設が完備され、モンゴル族式のゲルやアベック専用のゲルなども作られ年間数十万人の観光客を受け入れても構いません。生活サービス区域ではモンゴル族式の食事や、中華料理、ファストフードを提供することもできます。ここでは本場のモンゴル族の民族料理が召し上がれます。