龍潭山公園

 市内の北東部、松花江の河畔にある森林公園。園内には、高句麗、遼、金時代の遺跡が点在している。
 高句麗山城は、5世紀に好太王が扶余国を制圧したときに築いた山城だといわれている。2.4kmの城壁があり、山頂にある南天門という見張り台跡からは吉林市内を一望できる。城壁の西北角には、龍潭と呼ばれている貯水池(水牢とも呼ばれる)や旱牢が残っている。山の中腹に建つ龍鳳寺は1754年(清の乾隆19年)に創建された寺院で、院内には龍王廟、関帝廟、観音廟などの建築物がある。
 また、公園の南側には、漢方薬の材料になる鹿角を取るための龍潭山養鹿場がある。1733年に始まったこの事業は300年近く続いている。