西昌古城

西昌古城は四川省涼山イ族自治州の中部に位置し、総敷地総面積は2600?に50万あまりの人が住んでおり、昔から自治州の政治?経済?文化?交通の中心として中国南西部の重要都市になっていました。早くは秦漢時代の頃からここに郡や州などを設立して官吏を派遣してきました。漢の時代の元鼎6年(111年)に漢武帝は司馬相如を派遣し、西昌で邛(キョウ)都を建てて越西郡を設立しました。その後、政治の管轄が変わってもここ一帯の中心は一貫して西昌に定められ、現在の西昌はすでに2000年以上の歴史を持っている文化古城とされてきました。また、経緯度や標高、気温など地理及び気候条件が良く空気の透明度も高いので非常に美しく大きな月を見ることができることから「月城」と讃えられています。さらにこの地域には中国の三大人口衛星発射センターに数えられる西昌衛星発射センターがあり、「宇宙飛行城」とも言われています。

西昌古城には全長2400mの北城壁と西城壁が現在も残っており、古城の多くは石と煉瓦で建造されており、四方には北に建平門、南に大通門、東に安定門、西に寧遠門がそれぞれ設置されていた。現在でもそのうち3つの古城門が残っており、明の時代に建てられたものなど古い歴史を持っています。最も大きな門である南の大通門両側の城壁は長い歴史の中でなくなってしまいました。古城内の地図を見ると統部巷、都司巷?府街?魚市街などの地名が存在し?四排楼と呼ばれる地域はかつての街の様子が最も残っているところで、現在は骨董店や民族服店、軽食店などが立ち並び?賑わいをみせている?

西昌にはその悠久の歴史と文化に応じて多くの古跡が点在しています。具体的にはかまど遺跡が2か所、古城遺跡が11か所、鉱物製錬遺跡が2か所です。年代別に分けると、新石器時代遺跡が17か所、商時代の遺跡が2か所、漢時代の遺跡が3か所あります。そのうち、特に有名なのは「西漢土城遺跡」や「無名漢帝王名居」や「唐代白塔」などです。