港珠澳大橋

中国本土では珠海、香港、マカオを結び、珠江の河口湾を東西につなぐ海上橋です。現在では世界の最も長い海上橋で、全長55km。港珠澳大橋の前身は元計画の伶仃洋大橋でした。1980年代初期、香港、マカオと中国本土の陸上通路は次第に完備されてきたが、珠江デルタ西岸地区の交通と連絡が香港伶仃洋の遮断による制限されました。1990年代末期、香港特別行政区政府はアジア金融危機の影響を受け、香港とマカオの優位性を発揮し、新たな経済成長を探るために、香港とマカオを結ぶ国際的な通路を早急に建設する必要があると判断しました。20091215日に正式に着工し完成後、20181023日に珠海で開通式が行われ、翌日から一般車も使用できるようになりました。これから、珠海から香港やマカオまで車でわずか30分かかります。

港珠澳大橋の東から香港国際空港近くの人工島に至り、西から伶仃洋海域を横断した後、珠海とマカオの人工島につながります。終点は珠海洪湾にあります。3つの通航橋、1つの海底トンネル、4つの人工島及び連結橋トンネル、連続梁式橋及び港珠澳大橋の陸路連絡線から構成されています。その橋トンネルの全長は55キロメートルで、主橋は29.6キロメートル、香港口岸から珠澳口岸までは41.6キロメートル。橋の路面は双方向6車線の高速道路で、設計時速は100キロメートル、建設費用は約1269億人民元に達しました。

港珠澳大橋の建設は極めて難しいのです。工事の規模が大きく、工期間が短く、技術が新しく、基準も高いのです。そして使用年限、洪水防止、地震防止などのリスクを考慮した上で大きな挑戦です。港珠澳大橋の完成により、珠海、香港、マカオの距離が大幅に短縮されました。この橋は業界で「架け橋のエベレスト」と称賛され、英メディアの「ガーディアン」は「現代世界の七つの不思議」の一つと称されています。中国の架け橋の先進レベルを代表するだけでなく、国家の総合国力の証明でもあります。