唐代の美人画、西安園芸博覧会で一般公開

2011年05月10日

   

    長安には古来より美人が多い。西安園芸博覧会のシンボル的な建築物である長安塔でこのほど、唐代の美人画「六枚屏風仕女壁画」が公開され、多くの観光客が足を止めて見入った。生き生きと描かれた長安美人は、まるで1千年の時を超えて蘇ったかのようだ。
 この壁画は1987年、陝西省長安県南里王村にある唐代の竪穴式単室磚墓から出土した。壁画を良く見ると、青々とした木々や草が茂る美しい春の景色の中、長安美人が男女の侍従とともに歩いたり、琵琶を弾いたり、休憩したり、花を見たり、琴を弾いたりしている。それぞれの壁画の背景には大木が配置され、壁画の周囲には山、石、花、草、鳥などがあしらわれ、絵を一層生き生きと引き立てている。