野生アムールトラの足跡 黒竜江省虎林で発現

2017年08月08日

   近頃、黒竜江省虎林市政府によると、専門家が調査した結果、この前地元の農民に発現された動物の足跡はアムールトラのものだと判断したという。久しぶりにアムールトラは再び黒竜江省虎林に現れた。

   虎林市珍宝島郷の農民の許進学氏は自家の水田にある複数の足跡に驚かせ、その後写真を撮り、当地の研究部門に報告した。「あの足跡は私の手よりも大きい。形は猫の爪に似ているので、トラに残されたものだと思う」と述べた。



   野生動物保護の専門家の鑑定によると、足跡の掌の幅は16センチ、肉球の幅は10~11センチ、歩幅は75センチで、行き方は線状のようだ。

   中国人と生物圏国家委員会の周海翔委員は「ということで、このゆっくり歩いているトラは体重が重く、雄のトラだと判断できるようです」と述べた。



この数年間、野生のアムールトラは虎林近くの饒河、東方紅などの地域に活動していることが判明しており、中国とロシアの国境に野生のアムールトラの個体群がある可能性が高いという。

   今年3月と5月、饒河県にはアムールトラの足跡が発現された。6月と7月に、東方紅には野生のアムールトラが現れたほか、地元の農家の子牛をも襲った。専門家はこれらの足跡で個体群に子トラと親トラがいることを判断した。

   野生のアムールトラは主に中国の東北部とロシアのシベリアの寒冷地に生息している。極稀なので、世界自然保護基金に「世界十大絶滅危惧種」と称されている。