紹興観光
紹興は、浙江省の北部、杭州の東約60㎞に位置する比較的小さな都市です。市内には運河が張り巡らされており、足漕ぎ船が通っているため水郷沢国とも呼ばれています。また、四季がはっきりとした温暖な気候と肥沃な大地に恵まれ、中国の食糧供給地としても名高いです。
紹興は総面積が8279平方キロメートルで、総人口が500.26万(2011年)です。亜熱帯モンスーン気候に属し、モンスーンが多く、温暖で多雨、四季がはっきりとしています。
紹興の歴史は古く、石器時代に人類が生活している跡も残されています。春秋戦国時代には越の都で、越王勾践が呉との戦いに破れ『臥薪嘗胆』し、復讐を遂げたことで知られています。
紹興は、文豪魯迅、周恩来、清代の女性革命家秋瑾の故郷としても有名で、越劇発祥の地としても知られています。名産は紹興酒、中国語では黄酒とも呼ばれるが、米を原料とする醸造酒のことです。その代表作である紹興酒は、中国を代表する穀倉地帯であるこの地域ならではの銘酒です。これを長年寝かせたものが老酒で、咸亨酒店や黄酒集団のものが特に有名です。
紹興は大きい町ではないので、見て回るにはそれほど時間はかかりません。解放北路の紹興大廈の付近にレンタサイクルがあり、町中の見どころを回るのに利用すると便利です。1日10元前後で、デポジッととして数百元を預けます。郊外への見どころへはミニバスが出ています。
メインストリートは、市内を南北に貫いて走る解放路です。魯迅記念館が建つ魯迅中路は歩行街となっており、レストランや商店が多く建ち並び、観光客で賑わっています。また、周恩来の故居の東側にあたる「長橋直街」一帯には運河沿いに民家が建ち並んでおり、「運河の街、紹興」の雰囲気が存分に味わえます。
代表的観光スポットに、鉴湖、蘭亭、沈園、魯迅故居などが挙げられます。

紹興観光スポット
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大禹陵
市街地の南東6㎞にある大禹陵は、禹陵、禹祠、禹廟の3つの建築物からなる。中心にある禹陵は、約4000年前に治水を行なって夏王朝の創始者となった伝説上の人物、禹の陵墓。その向かって右に禹祠、左に禹廟がある。園内には観光電動カートが走っており、無料で利用できる。
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東湖
東湖は、今にも飲み込まれそうな断崖絶壁の奇景。本来は青石によるひとつの山だったが、漢代から採石が続け...
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蘭亭
蘭亭は市街地の南西12㎞、蘭渚山の麓に位置する庭園。ここは、書家の王義之が353年(東晋の永和9年)...
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魯迅故居
魯迅(1881-1936年)は中国近代文学の創始者。代表作は『阿Q正伝』『狂人日記』。日本への留学経...