五台山

  2009年世界遺産登録。五台山は山西省北部の五大県にある中国四大仏教名山のひとつ。標高3058メートル。五つの主要な峰から構成されることから五台山という名がついた。仏教では、文殊菩薩の聖地として古くから信仰を集めている。また中国で唯一、仏教とラマ教の二つの宗教を兼ね備えているため、チベットや内モンゴルの少数民族からも崇められている。五台山には顕通寺、塔院寺、菩薩頂、黛螺頂、广済寺、万佛閣などの有名な寺院が約50ヶ所ある。気候が穏やかで過ごしやすいことから避暑地としても歴史が古い。夏季の平均気温は平地より10度ほど低いが9月には雪が積もるなど冬の訪れは早い。五つの峰から見る景色はすばらしく、東台からは日の出、西台からは秋の夜月、北台からは雪景色、南台からは青々と茂る草木、中台からは天体観測が楽しめる。