今日初めてお茶の実を見ました。

2012年06月06日桂林の生活

今日(6月3日)、友達が住んでいる「七星花園」(住宅団地)へ遊びに行く時、園内の高い泰山木は花が奇麗に咲いていました。ふとその木の隣にに黄色い実がなっている木がありました。珍しいからその実を一つ取りました。友達に会うと、「これは何の実ですか。」と聞いたら、「お茶の実です。」と教えてくれました。「これがお茶の実ですか。今まで聞いたことはありますが、見たことはありませんでした。」と私は驚きもし、喜びもしました。家へ帰る途中、ふたたびそのお茶の木の所をを通った時にわざわざお茶の木の写真を撮って帰りました。
現在の中国の家庭でよく使われる食用油は「調和油」と言い、20世紀の90年代の半ばから中国に登場し始まりました。「調和油」は主に菜種油や落花生油などの植物油の中に色々な物を添加して作った食用油です。透明で、綺麗に見えるので、「調和油」はいい評判になり、値段も伝統の手作りの食用油より大分高かったです。ラード、落花生油、菜種油大豆油、茶油などのよく使われていた食用油はだんだん人々の視線から消えてしまいました。うわべから見ると、中国の「「調和油」は日本のサラダ油と同じ物のように見えますが、実際は違います。一つは物の入った成分は違うのです。菜種と落花生の成分はだんだん少なくなって、菜種と落花生のいおいがあまりしなくなってきました。コストを下げるために安い棕櫚油の成分を増やす一方だそうです。もう一つサラダ油と違う所は「調和油」は調理にしか使わずにサラダに使えないことです。
去年の地溝油(どぶ油)の事件で「調和油」のイメージは下げる一方です。人々はまた昔の手作りの食用油が懐かしく思いました。落花生油は香りがよくて、美味しいですが、値段も高くて、裕福な家庭しか調理に使えませんでした。ラードは豚の白身を練ってできた動物油で、腹もちが良いので貧乏な時代には大人気でした。子供の頃、学校から家へ帰って、お腹がペコペコになった時には、ラードと醤油を入れた残飯は何よりの御馳走でした。大豆油と菜種油はそれぞれ北方と南方の百姓の家庭でよく使われたる安い食用油でした。茶油は変な匂いがするのであまり人気はなかったですが、最近、茶油はコレステロールが入っていないので、健康にいい天然の植物だと思われて、大変人気があるようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが茶の実です。私の想像したお茶の実より大きいです。美味しそうに見えますが、食べられないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


泰山木は中国語では「広玉蘭」と言います。品の高そうな純白な色で、いい匂いがするこの花を初めて見た時すぐ好きになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが茶の木です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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コメント(6)

作者:( 「ふれあい中国」)

お客様からのコメント

1有留2012/06/12 07:13返信

桂林のアパート、マンションの空きスペースには植樹が目立ちますね。師範大学の校庭の通路には、多くの木の実が付く植物が植えられていて、近所の人が、網(ネット)持参で木の実を拾うのをよく見かけました。集めてどのように利用するかはわかりませんが、陸さんが写して説明している「お茶の実」の大きさにはびっくりです。まるで「みかん」か、「梨」にも見えますよ。戦後、物資の乏しい頃、私は母と大きな竹籠を背負って「茶の実」拾いに出かけたことがありました。茶畑の茶には実が付きませんので、野生のお茶が生えている里山に、「お茶の実」取りに出かけました。籠いっぱい拾ってきて、石臼ですり潰し、小さくなった外皮と実からでた液を混ぜ合わせ、20㎝程度のドーナツ型の型枠に入れ、乾燥させ中穴に紐を通して、軒下に吊り下げ乾燥させた後、洗髪用に保存して母が使っていたのを覚えています。今ではそのような使い方をする人はいないと思いますが、椿の実と同じような形の実をすり潰し、油をとる人も、日本ではみかけません。

  • 2012/06/12 17:54

    有留先生、こんにちは。いつもコメントありがとうございます。先生はいろんな生活の体験がしましたね。広西師範大学の校庭で人々が拾ったのは金木犀の実だと思います。薬用がありますが、近年は苗木を栽培するにはよく利用されました。今年の回収の値段が高いから、公園とか、住宅団地の空地スペースなどの所では金木犀の種を拾う小学生と年寄りの姿がよく見えました。  高校の時までは中国のほとんどの所はまだシャンぷはありませんでした。私は石鹸で髪を洗いました。母と姉たちは「茶麩」で髪を洗いました。当時は「茶麩」は石鹸より安いものとして髪と洋服を洗うことによく使われました。シャンぷは大学に入ってから初めて使いました。今の洗剤は体に害のある化学の成分が入っているので、うちは茶の実とさいかちの実を煎じた湯で食器を洗います。面倒は面倒ですが、健康によくて、安心できます。

2霞客2012/06/11 07:37返信

 陸さんは今、中国の食用油の現状を詳しく書いてくれて、ありがたいです。確かに調和油より、自然に近い油の方は人気がいよいよ高まっています。そして価格もだいぶ高くなり、物によって日本よりも、価格の高い油も出たそうです。近頃、輸入したオリーブ油がスーパーで多く販売され、値段も安くないようです。もう世界で食用油の消費大国になった中国では厳しい安全管理と品質管理がそれに追いつくように心から願っています。

  • 2012/06/11 11:18

    いつもコメントをいただきありがとうございました。土日の二日間を利用して故郷の貴港市へ病気した親父の見舞いに帰りました。コメントの返信が遅くなって失礼しました。仰ったとおり、食用油だけではなく、問題のあったミルク、ソーセージ、野菜、お米......などすべて責任者の責任を追及して、管理には力を強く入れなければなりませんね。

32012/06/07 13:00返信

そんな大きいお茶の実初めてみました!手に持っていたお茶の実は蜜柑に似ていて食べてみたい気がしました。

  • 2012/06/07 16:15

    コメントありがとうございました。初めて金色の茶の実を見た時、何かのフルーツだと思って、それを食べたくなりました。茶の実は食べられないですが、それで搾りだした茶油は現在の中国では天然の健康食用油として非常に人気があります。そして、茶麩は天然のシャンプとして、女性にモテルです。化学の成分がないので茶碗の洗剤としてもよく使われています。

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