桂林の町は電気自転車の「競輪」になりました
2012年05月17日中国文化
桂林のある公園の入り口に電気自転車がぎっしり並んでいます。自分のものがどれですかと迷うほどになりました。
桂林では、いつの間にか通常の脚漕ぎ自転車が消えてしまい、スピードの割に速い電気自転車が登場し町に溢れてしまうようになりました。桂林の甲天下広場の南にずらっと並んでいる電気自転車の専売店で中国産の様々なマークのものがあり、どれにするのが迷うほど多く売り出しています。価格が多少なりとも違いますが、大体2000元から4000元までの程度で日本人の目から見れば、そんなには高くないかも知れないです。しかし日本ではこれに乗る法整備がまだ整っていないらしいですから、きっと警察に捕まるので、持ち帰ってもどうにもならないです。
桂林の電気自転車は今のところ免許も要らないし、ヘルメットも義務付けられないし乗る時、警察に捕まる心配も全然ありません。誰でも気軽に乗れることから益々好まれて利用者が増える一方です。まして原油高の影響で、一層利用者の増加に拍車をかけることになりそうです。ガソリンも要らなく、廃棄ガスも出ないのは環境にも優しいことは評価されます。またうるさいエンジンでもないので、騒音は聞こえなく交通渋滞にも引っかからないので、どうしても使いやすい乗り物です。必要なのがただ充電だけのことです。ただ毎晩駐車する時に気軽に一晩の充電をすれば結構です。
朝晩のラッシュアワーになると、交差点で信号機を待っている電気自転車がぎっしり詰まって、一旦緑信号に変わると、一斉に動き出す場面に 驚くばかりです。初めて見た人にはきっと目まぐるしく感じられるでしょう。
ところが、桂林の電気自転車には上記のメリットだけではないようです。乗る人が殆ど免許がなくてある程度交通ルールは知らないので、追突されたり、轢かれたりする交通事故は後を絶たないということです。かつて安全のため交通規制を強化しようとして、すべての電気自転車を禁止すればいいという意見もあれば、中国の実情や市民の実生活を見れば、全面禁止はあり得ないという意見もあります。こういう賛否両論にジレンマする桂林市の関係部署に一日も早く適切な対応策を検討してほしいです。しかし日増しの増加と交通渋滞に手の施しようがないようです。結局一日放任すれば一日分の電気自転車が町に溢れることから、予断が許さない状態です。さすがに「桂林」という町だけあって、益々電気自転車の‘競輪’になるのではないでしょうか?とにかく乗る時によく交通ルールを守り、怖い事故から自分を守ろうと願うしかできません。
日本人の皆さんがもし桂林に観光に来るなら、この種の電気自転車によく注意して道を渡るようにしてほしいです。とくに交通ルールを守らない自転車や夜間静かに走って来る自転車(夜間にバッテリの消耗がないようにライトを付けないままの自転車もある)に気を付けていただきたいものです。
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コメント(2)
作者:( 「ふれあい中国」)
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コメントをいただきまして、ありがとうございます。昔より中国人の生活水準が上がり、生活のリズムも早くなったので、これらに合わせた電気自転車に変わったのも新しい時代の生活のスタイルで、喜ばしいことだと思います。私は別に咎めるつもりがないのですが、ようするに乗る人一人一人の安全をきちんと守るなめにお互いに法律と運転マナーを徹底的にすることは何よりです。皆さんの安全運転を心から祈ります。
董さんがよく気が付きましたね。確か電動自転車に乗る人があまり交通ルールを守らないみたいです。困ったものですね。しかし、電動自転車は環境にやさしいので、自動車よりいいでしょう。 私はどっちかというと、自転車が一番すきです。自転車のベルの音がうるさい自動車のクラクションと違って、私には音楽のように聞こえます。また下り坂だと、漕がなくても前へ進む自転車に乗るのがとっても気持ちがよく、大好きです。