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2012年06月19日人間にすべてを尽くす蓮

 桂林では6月中旬に入ると、いよいよ蓮は花を付ける頃になります。市街地の西にある東蓮村辺りの蓮畑が綺麗な山と呼応している中、我がちに咲き競う蓮の花に飾られ、市民、特に撮影愛好家の人気を集めてきます。

 蓮は昔から中国の文人や画家たちが創作の題材として親しまれてきました。いろいろなジャンルで蓮の美を謳歌したり、描いたりしていました。どれだけの学者が蓮の香り、蓮の花、蓮の葉っぱに魅了し、そして創作のインスピレーションを湧かしたのでしょう。また画家たちがおそらく誰一人として、このような緑滴りそうな蓮の葉っぱや可憐な花を見ると、思わず絵の具を動かそうとしない人はいないでしょう。人間に蓮がどれだけに無尽蔵の創作のインスピレーションや感動を与えてくれたのでしょうか。
 蓮が中国の伝統文化、道徳意識においてとても品格のあるものと定評されていました。それを品行方正、清廉潔白な人間に喩えられてたからです。「汚泥を出でるが染まぬ。清漣に濯ぐが妖かしくない」と中国宋代の大学問者だった周敦頤は菊や牡丹よりも、ただ蓮の花を「君子(品格のある人)」と位置付けにしました。仏教の創始者だったお釈迦様の座る台座も蓮の葉っぱのデザインをしているわけがなんとなく中国のこの道徳意識にも通じていました。古い文明大国同士にお互いに蓮に関する美意識が同じようなものがあるということが分かりました。


 蓮は花の蕾を覗かせた頃から、すでに微かに気持ちのよい香りを放ち、そこを通りかかる人々を愉快させます。この香りは、決して木犀の花ほどぷんぷんとすることはなく、人間の嗅覚に都合よく刺激し絶対この清い香りを嫌う人が恐らく一人もいないでしょう。そして花が満開すると蜜蜂が花の花粉に引かれるばかりか、人間も蓮の香りの高貴さに魅せられ、最大限に賛美の言葉を送ったり、写真に或いはキャンパスに記録したりするのです。ずっと花が萎むまで、好ましい創作活動を続けてやみません。花の「出番」が終わった後、今度その花の蕊が貴重な漢方薬として使われる蓮の実に育ちます。蓮の根が御承知の通り人間誰でも好んで食べる蓮根に成長し食卓を賑わしてくれます。

 蓮は、人間にとってごみに廃棄するものが一つもないと言っていいです。枯れたあの葉っぱでさえ、「蓮葉鶏」(蓮の葉っぱで包む鶏の料理)、「蓮葉鴨」(蓮の葉っぱで包むダックの料理)の材料として愛用されています。枯れた葉っぱも精神安定に効くお茶として飲んでいいという事があります。またこの取り柄もないように見える枯れた蓮の葉っぱに拘り描く個性の強い画家がいます。枯れた蓮の葉っぱこそ我々人間に「凋落の美」を見せてくれます。

枯れた蓮でも一種の凋落の美を呈してくれます。蓮みたいに自分の「尽くす一生」を全うするものは外にまだあるのでしょうか。

実際、蓮の葉っぱなどを絵の題材にする画家が多くて、皆はその「人に尽くす」品格に魅了して感動するものです。

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作者: 「ふれあい中国」
 

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