桂林はいつごろ一番綺麗ですか

2014年01月07日中国観光ガイド

ガイドだった時にはお客さんから「桂林はいつ一番綺麗ですか」とよく聞かれました。私は「春がいちばん綺麗です」と答えましたが、実は桂林は春、夏、秋、冬にそれぞれいいところがあります。
 三月と四月には春めいた桂林は万物が蘇って、山川、平平地など至る所に新緑が満ち溢れます。漓江両岸の山峰、鳳尾竹と民家などの風物が静かに水面に映り、霧雨が降るとまるで水墨画の世界のように見えます。時には竹筏に乗って、鵜飼で魚を獲る蓑笠の漁師が見えます。昔桂林に訪れた文人墨客がその景色を「煙雨漓江」か「水墨桂林」と賛美しました。
 夏には夏なりの景色があります。桂林郊外の東蓮村に果てなし広い蓮水田があります。夏になると、白とピンクの蓮花が水田にあっちこっち散らばって、とても綺麗です。炎天下の夏には蓮の清涼な匂いを漂った蓮水田の中を歩いて景色を見るなら、夏の暑さまで忘れてしまいます。また、雨上がりの漓江の景色も素晴らしいです。大雨が降った後、山々に籠っていた靄がすっかり発散してしまって、山の頂にかかった白い雲が緩やかに流れます。遊覧船のデッキに立ってそのような景色を見ると、ぼんやりと仙境に来たのではないかと魅了されてしまいます。
 秋になると桂林市内にある数十万本の金木犀が一斉に咲いて、町中全体に香りを漂わせ、観光客を大勢引きつけます。秋の桂林は天気が爽やかで、山の色も移り変わるので、各地から車旅行の観光客もたくさん来ます。
 冬には南国の桂林(北緯25℃)は寒波が襲来しないとそれほど寒くありません。初冬になると、桂林では銀杏、ナンキンハゼ、楓などの木が相次いで紅葉し、市民が紅葉を見る季節を迎えて来ます。周末には、市内と漓江の両岸及び郊外の山野など到る所に紅葉狩りの市民の姿が現れます。空気の透明度が高いし、景色も色彩に富んでいるの、誰でも美しい写真が撮れるわけです。
 先週、小春日和の日が続いたので、家内と二人で家の近くの馬坪街と七星公園へ紅葉を見に行きました。当時撮った紅葉の写真をアップするので、どうぞお楽しみに。

水彩桂林

七星路の両側にある楓の並木

七星公園の紅葉

駱駝山の紅葉













 

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作者:( 「ふれあい中国」)

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