人間と本の間にも縁があるでしょうか

2016年11月03日桂林の生活

   古い桂林に関する本が欲しかったです。ウエーブで調べたら、高過ぎました。古本なら安いだろうと思って、六合旧物市場に出かけました。

   六合旧物市場は桂林最大の古本市場で,七星山の麓の六合路にあります。古本市場に本がたくさんありましたが、お客さんが寂しいほど少なかったです。商売にならない経営者たちはそれぞれ4、5人集まって、「字牌」をやって、時間を潰していました。お金にならない古本は粗末に周辺に捨てられて、お気の毒でした。

   屋台主に欲しい本を尋ねると「ない」と答えましたが、やはり諦めないで探しました。古本の中ほとんどは小説、英語と日本語の辞書、桂林を紹介する観光の本と教科書でした。そのほか、雑誌も多かったです。それらの本は必ず、紙の香りを発散しながら、自慢して書店の明るくて目立った所に立った栄光な時があるに違いありません。それから、各々の主人に買われて、昼には清潔の机のそば、夜にはスタンプに伴って、暖かいベッドの上に愛読された懐かしい思い出もあったでしょう。そして、家の埃っぽい隅に忘れられ、とうとうゴミとして捨てられ、数多くの姉妹兄弟と一緒にここに収容されました。毎日、買ってくれる新しい主人を待ち望んでいましたが、とうとう諦めてしまいました。

   中国ではもともと本を読む人は多くありませんでした。コンピュータやや携帯電話などが普及した後、本を読む人が更に少なくなってきました。子供の頃、漫画が好きでしたが、家が貧乏で、漫画が一冊もありませんでした。中学校と高校の時代は好きな小説が読みたくてたまりませんでしたが、買うお金も読む暇もなく、諦めるしかできませんでした。大学はちょっと楽になりましたが、頭が悪くて、よく勉強しないと、話になる成績が取らないので、そんなにに読みたい本が読めませんでした。ようやく社会に出て、好きのように読みたい本を買えるし、思う存分に本を読めるべきでしたが、ガイドの仕事が忙しくて不安定なので、やはり静かに本を読むことができませんでした。顧みると私は本と縁のない人間かもしれません。

   何回も回って見ても、欲しい本が見つかりませんでした。ちょっとがっかりしましたが、その本が捨てられなかったために喜びました。今月給料をもらった後、新しい本を買うことにしました。今後、是非本を大事にしたいと思いました。





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作者:(陸耀雲 「ふれあい中国」)

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