冠岩

  冠岩は桂林から29km離れた草坪という地に位置し、洞内に甘みのある泉が湧き出ることから初めは甘泉と呼ばれ、上部にある山の形が昔の帽子にみえることから“冠岩”とも呼ばれ、さらに暗い洞窟の上から明るい光が射していることから、“光岩’という名前も存在します。1637年、中国の有名な旅行家である徐霞客が冠岩を探検し、冠岩という名で詳しく記載した資料が残っています。19851112日、中英連合探検隊が初めて冠岩を潜水探検したところ、12kmほど水量の豊富な長い地下水道があることがわかりました。その後、桂林政府の開発により1995年正式に一般公開されました。冠岩の中は地下宮殿のように綺麗で空間も広々としています。

遊覧コースは35本の洞窟から構成され、それぞれが連結し、上2層が陸路となって、総合すると3kmにも及び、最下層にある水路は700mほどあります。特に見応えがあるのは雨季のシーズンに、世界でも鍾乳洞初の地下の滝と言われる12mの落差の滝が激しく水しぶきを飛ばし流れる場面です。政府の全面的な調査に基づき、合理的な遊覧コースが5本開発されていますが、
A.約1000mの陸路の見学コース
B.往復500mの長い滑り台を使った観光コース
C36mの高さを誇るアジア一のエレベーターに乗る観光コース
D.長さ30m108人が乗車可能な洞内トロッコ列車に乗るコース
E.地下水道700mをボートに乗ってアドベンチャーを体験するコース
がそれぞれあります。このように冠岩は中国で陸、海、空を同時に満喫することができるような鍾乳洞として、国内外の観光客に注目されています。
冠岩の入口の一つとして繋がっている長さ3.2kmにわたる観光用の滑り台は1999年に設置されたもので、世界最長の観光用滑り台としてギネスブックに認定されています。敷地面積が少ないながらも周囲の自然と融合し、乗る人が気軽に操縦できるので、快適に周りの自然を楽しむこともできるので、オープンして以来、人気のアトラクションです。