紅ヤオ族のヘアスタイル





 桂林龍勝県の山岳地帯に住んでいる赤ヤオ族の女性たちの最大のイデンティティと言われるのは、その独特なヘアスタイルでしょう。彼女たちは毎日かなりの時間をかけ、自分の命と同様のこの髪の毛を丁寧に手入れしています。自身の髪に対し手抜きをしてはならないというと絶対的な自覚心があります。このように、非常に神聖な髪の毛に、紅ヤオ族の女性の魂が宿っていると言われています。

 昔から赤ヤオ族の女性たちは、山の奥に住み、雑穀を食べているので、幼いころから健康な体と艶のある髪の毛を育てることが可能です。一般的に10歳頃から、女の子の髪で二本の長い辮髪(べんぱつ)を結い始め、頭の後ろに丁寧に垂らします。この二本の辮髪により、既婚女性か未婚女性かを判断することができ、髪の毛の梳き方や挿した簪にも違いがあります。さらによく見れば、既婚女性には二つの特徴があり、18歳未満の娘が髪に簪を挿していても、もし後頭部に髪の結び目があると、既婚女性だと判断することができます。若く見える女性でも、髪の結び目が額に上にあり、銀の簪と櫛が挿してあると、既婚者である且つ子供がいることを表しています。また、すでに20歳を超えた女性は子供がいなくても、お嫁に行った女性と見られ、髪の結びは額の上に付けることになります。

 このような髪の結びによる区別は、紅ヤオ族の女性の生活に対する真面目さを表すものであり、紅ヤオ族の女性たちの文化遺産のような存在でもあります。桂林の龍勝にあるこの紅ヤオ族の村を訪れると、周囲の緑滴る棚田を背景に、鮮明に映る紅ヤオ族の服と艶のあるこだわりの黒い髪のコントラストが目に焼き付くことでしょう。