ベーコン

 ベーコンは漢中のお土産として伝統な品物で、何千年もの歴史を持っています。毎年の冬になると、どの家も豚肉や羊肉の余った部位を使って保存の効くベーコンを作りました。作り方は、まず塩やサンショウ、アニスなど香料を一緒にかめに入れて、塩漬けにします。7~15日後、塩漬けした肉を粽の葉で作られた紐で縛ります。そして、コノテガシワの枝、サトウキビの皮、チャンチンの皮、柴草などを燃やした炎でゆっくり燻して完成になります。ベーコンは両面がこんがりと仕上がり、透明で艶やかに光り、部位によっては多くが脂肪ですがあまり脂っこくはありません。赤身と脂肪で赤と黄色のコントラストを作り出しています。また食欲を促進し、体内の寒さを取り除き、消化によい食べ物として漢中ではよく食され、「一家が煮ると百家が香る」といわれています。