曲阜の孔廟・孔林・孔府

  1994年世界遺産登録。三孔は山東省、曲阜市にある中国最大の孔子廟である。孔子の死後、紀元前478年に魯哀公が旧居を改築して廟にした。約460の部屋、門坊53基、御碑亭13基と規模が大きい。

「孔廟」
  孔子の死後、孔子を祀るために弟子の手によって造られた霊所。皇帝の手により拡張も行われ、その規模は紫禁城、岱廟と並ぶ中国三大宮廷建築のひとつとされている。

「孔府」
  孔子の直系の子孫が代々暮らしていた場所で、明清代皇帝の皇居に次ぐ大きさである。庁、堂、楼、軒などの各種建築が463ある。東路は家族廟、西路は学院、中路が孔府メインの建物となっている。府内には豊富な歴史文化財が収蔵されている。「商周十器」は中でも有名な青銅製の祭器である。これらの祭器は乾隆帝から孔府に寄贈されたものである。
「孔林」
  総面積約2万平方メートル、塀の高さ約3メートルを誇る孔子一族の墓地。現在、世界で最も長く継承され、面積も世界最大級の氏族墓地である。孔林は孔子の死後2年目に造られた。孔子の地位が上がるにつれ、孔林の規模はますます大きくなった。漢代以降、歴代統治者は、孔林の増築、改修に尽力し、大規模な墓地を造り上げた。