パソンツォ(巴松錯)

巴松錯は錯高湖とも言われ、チベット語では緑色の水という意味があります。ニンティ(林芝)地区コンボギャムダ県から50㎞余り離れた巴河上流の深い峡谷にあり、紅教(ニンマ派)の有名な聖湖と聖地になっています。巴松錯湖面の標高は3,700m余り、深い峡谷に象眼された新月のような形をしています。長さは12㎞、幅は数百乃至数千㎞まちまちであり、最も深いところは60m余りあります。湖水は底を見えるほど綺麗で、周りの雪山と原始林は水に影を映していて、時に鶴、かもめなど鳥類が水の上に飛んでいき、美しい風景になっています。
湖岸から50m余り離れた湖の中には扎西島という小さな島があり、島には奇抜な動物造型と仏像を彫刻した石があります。島にはまた唐時代に建てられた错宗工巴寺があります。错宗工巴寺は土と木の構造で、上と下の二階に分けられ、千手観音と未来仏を祭ってあります。