南寧の文化

南寧市の周辺地区はチワン族を主とする多民族が暮らしていて文化の古い都市であります。古くは古代民族の越族の居住地であり、「百越の地」と呼ばれました。越族の支系が多く、そのため「百越」と呼ばれ、そのうち「西甌」と「駱越」の2支系が南寧チワン族の先祖です。チワン族は中国で最も人口の多い少数民族で、青と黒の服装とスカートを主にします。服は男子が漢民族とあまり変わらないが、女子は多種多様で、特に靴、帽子、胸のポケットに五色の絹糸で模様を刺繍することを好み、人物、鳥獣、草花などの図案があしらわれます。チワン族の女性は刺繍が得意で、織布とチワン錦は、いずれも図案の美しさと色の鮮やかさで有名で、また風格の独特な「蠟燭染め」も人々に称賛されています。チワン族は毎年数回の定期的な民歌集会があり、その中で「三月三」歌節句が最も盛んです。「三月三」歌節句はすでに千年の歴史があると記録されています。チワン族の山歌の歌大会は非常に盛んで、古代の男女青年が集まって街頭や川辺で宴会を楽しみながら歌を歌っていました。清代になると、数百人、数千人が集まる大規模な「歌圩市」が形成されました。


   南寧市は歴史が悠久で、詩歌や絵画の地として南国の名城で、まさに「半分が緑樹、半分が城」と称賛されています。恵まれた自然条件によって、至る所に緑の木、シュロ、ココナッツなど亜熱帯の景勝樹はあちこちで見られ、市街地が緑色になり、四季は緑いっぱいです。山河と林立する高層ビル、繁華街風景とコントラストして、南アジアの熱帯風光に富んでいる庭園特色を構成しています。そのため「緑城」と呼ばれるようになりました。