苗族の龍船祭り

2012年05月30日


 苗(ミャオ)族の龍船祭りは少数民族ミャオ族の伝統的な祭りで、毎年旧暦の5月24日から27日まで行われます。龍船祭りはミャオん族の言葉でいうと、「咋瓮(za weng」といいます。2012年7月12日(木曜日」)「旧暦五月二十四日」から7月15日(土曜日)「旧暦旧暦五月二十六日」まで行われる予定です。
「龍船祭りについて」
 龍はミャオ族の人には吉祥や力量の象徴だと思われています。ミャオ族の龍船の作りは特別で、普通は一本のスギの木あるいは梧桐の木を彫ってできたものです。母船と両端の小船三つの部分に分けられています。母船の船の中心前後合わせて六つの船倉があり、真ん中の四つの船倉には龍船祭りの期間で親戚や友達からもらった豚肉、羊肉、ガチョウ肉とボートレースをする水手たちの食品が積み込み、両端の子船はオールを漕ぐところとなっています「現在では改造されいているようです」。漢民族の人のように座って舟を漕ぐのと違って、ミャオ族の人は立って舟を漕ぐのです。龍船の全長は約20メートル、舳先が高く跳ね上がり、その上に大きい龍の頭が飾られます。龍の頭は水柳の木できれいに作られ、金、銀、赤、緑、白各種類の色が塗られ、まるで龍の鱗のように光に照らされて眩しいです。また龍の目も生き生きしていて、まるで本物の龍が生きているようです。龍の角「牛の角に似ている」の上に通常「風調雨順、国泰民安」など縁起のいい言葉が書かれています。龍船祭りが終わったら、龍船は専用の「龍船棚」に置かれ、大事に保管されます。
「ミャオ族の龍船祭り」
 ボートレースはドラム、ドラと水手からなっています。ドラムはその村で推薦された一番高い声望を持つ人で、龍船の行進を指揮します。ドラは十歳の子供に任せられています。水手は全部で38人で、すべて村の勇ましい青年からなっています。水手一人一人に手のひらぐらいの広さで、約1.5メートル長さをもつ、天秤棒の形をしたかいを持っています。身に蓑を着て、頭に笠をかぶって、雨ごいをします。
 ボートレースの競争は非常に激しく、体力、技術、智慧、勇敢、団結を競う活動で、ミャオ族民間体育活動の中で最も注目されるものの一つに数えられます。また各民族の人からでも好意を寄せられています。龍船祭りは早期ミャオ族の人の素朴な信仰を見せてくれると同時にミャオ族の人の早期文明、伝統文化の発展過程を述懐し、当時ミャオん族の人の智慧と力量的な勇敢意識や仲良く奮い立って前進する精神を再現してくれています。
「龍船祭りと端午節」
 ミャオ族の龍船祭りと似ているのは漢民族の伝統祭り―端午節です。端午節の日「毎年旧暦の五月五日」に気勢がすさまじいドラゴンボートレースが行われます。