天後宮

   泉州天後宮は泉州市区南門後天路1号に位置しています。宋慶元二年(西暦1196年)に建てられました。泉州は中国の海外貿易の最高峰である宋元時代の最大の港です。マオ祖は海外交通貿易が盛んな泉州港に導入され、泉州の海神となりました。食糧輸送及び海外交通の発展により、全国的な海神となり、海外にも広く伝わっています。建てられた官宮跡は城南晋江の浜にあり、国際的な展望のあるところで、建てられた廟宇は国内外の同類建築の中で礼制の規格が一番高いです。

   泉州天後宮は現存する建築の中で規模が大きく、保存が良いものです。いくつかの宋の時代の部材と明清時代の木造建築物も残っています。泉州の天後宮は中国大陸のマオ祖廟の中で、国務院により査定され公布された全国重点文化財保護機構となっています。

   明と清の時代に、海を閉ざされ、泉州港が凋落しました。多くの民衆は生計のために台湾へ南洋を渡り、マオ祖信仰も商人や移民の足跡とともに広く伝えられていました。台湾では泉州天後宮分霊から「温陵母」と呼ばれています。

   天後宮は最初に天妃宮と呼ばれました。清康煕年間、施琅は台湾を回収してから、皇帝に申請し、“天後”と呼ばれました。天妃宮は泉州天後宮と改称されました。

   天後宮は山門、芝居の舞台、天後殿、寝殿、化粧室などが順に並び、両側には東西闕、東西廊、東西厢、東西あずまやなどの付属施設があります。