清浄寺

 清浄寺はまた艾蘇哈子大寺とも呼ばれ、市内の涂門街に位置している。1009年(北宋時代の大中祥符2年、イスラム教暦400年)に創建され、創建者と修復者はみなアラブのイスラム教徒である。西アジアの建築様式を採用し、中国に現存する最古で、アラブイスラム建築の風格を有しているこの清真寺は、国家重要文化財である。
清浄寺の面積2100㎡。現在の主な建築物は門楼にあって、それは高さ20m、幅45mあり、輝縁石と白い御影石で構築され、三階建てのアーチ型に尖った門である。門の上は『望月台』になっており、この場所でイスラム教の布教者が台に登り新月を眺めて断食の時期を決めたとされている。台の三面には回という字形にレンガが積まれ、まるで姫垣のようである。入り口の額にはアラビア文字でこう刻まれている―「アラーの神は公平であり、彼のほかに、崇拝されるべき存在はなく・・・」。またその上には「万殊一本」と書かれた扁額がつるされている。
 
門楼の西側には『奉天壇』と呼ばれる礼拝殿があり、敷地面積600㎡であるが、建物の屋根部分ははやくに崩れてしまい、今は石の壁が残っているのみとなっている。南側は街に向かってその石の壁の高さは14m、厚さ1.1mあり、八つの長方形の大きな窓が開いている。その上にはアラビア語のコーランの句が二行にわたり石に彫られている。西側の壁の一部は外に突き出ていて、経を読むための仏壇で、両端各三つの仏壇には、アラビア語でコーランの句が石に彫られている。
 
門楼の東側には『祝聖亭』がある。壁東の右側には、二つの石碑がはめこまれており、一つは元代の呉鑑が著した『建立清浄寺碑記』、もう一つは明朝の李光縉が再建した時書いた碑文である。門楼の向かいの北側の壁には、明朝の成祖がイスラム教を保護するための勅諭石刻がある。
 
寺の西北側には明善堂と呼ばれる建物があり、小礼拝堂として3間に中庭が二つある建物である。その右側にはイスラム教史料陳列館および応接室がある。

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