龍華寺

 龍華寺は上海で最も大きく最も古い古刹であり、三国時代の紀元242年、呉の孫権によって建立された。龍華樹の下に弥勒菩薩を安置したのが寺名の由来。境内の竜華塔と竜花寺の桃花もとても有名。
 現存する建物の建築様式は、宋代の宋伽藍七堂制で、仏教禅宗寺廟の基本的外観を備えている。
 お寺の前(南側)に建つ龍華塔は、七層八角の仏塔で、しき瓦と木造の結構建築から成り立っている。高さは40.4m。ただし、幾度か火災に遭っているので、現在の塔はそれほど古いもない。
 院内の仏殿は五進殿堂式になっていて、弥勒殿、天皇殿、大雄宝殿、三聖殿、方丈室の順に並び、東西両側には鐘楼がある。ここに置かれている大銅鐘は高さ2m、重さ6500トンもある。蔵経楼内には、貴重な経典とともに、1598年(明の万暦26年)に神宗皇帝から下賜された高さ2mの仏像が安置されている。