高昌古城

  高昌故城はトルファン市から東へ約40kmの三堡郷にある、古代高昌王国の都があった土地である。故城の歴史は古く、紀元前一世紀にはすでに城壁が建てられ、その後1300年以上も存在していた。それから13世紀末の戦乱の世に倒壊したが、その輪郭が2000年以上過ぎた今も火焔山のふもとに残っている。
   高昌城は総面積200万㎡の長方形で、周囲は約5kmにも及ぶ。外城・内城・宮城の三つの部分から成っていたが、そのほとんどは激しく損壊している。また、ここは玄奘が西国へ行く途中、国王の菊文泰に引き止められ、一ヶ月間説法を行った地としても有名である。