農家訪問ーー来年お米はもう作りません。

2011年11月23日桂林の生活

 桂林潮田郷太平村を通る時、ヤンマーから下ろした肥料みたいなものを塵取りで運ぶ農家のおばさんに出会って声をかけて、言葉を交わしました。「施肥ですか。」「いいえ、買ってきた土です。」「え、土も買うんですか。」「そうです、今の時代なんでもお金がかかるのです。」「土を買って、何にするんですか。」「蜜柑を栽培します。」「お米は作らないですか。」「はい、儲からないから」「蜜柑は儲かるんですか」「はい、村のほかの人がよく儲かりました。それに、稲より手数も管理もかからないです。」「ああ、そうですか。お一人だけ仕事をするんですか」「はい、若い人は出稼ぎに行きました。残りは私たち年寄りだけです。」・・・
農村では農地はすべて個人に請負の形で分けられています。税金を払った上、自由に経営できます。しかし何を栽培するかはよく分からなく儲かるだろうと思うものを作って、自由経済の市場で損してしまうことがよくあります。特にフルーツと野菜の栽培は失敗してしまう人が多いです。もうからないからお米を作る農家はだいぶ減っているそうです。みんなお米を作らないと、将来大変なことになるでしょうと心配しました。また、若物はみんな都会部へ出稼ぎに行ってしまうので、田舎は寂しくなりました。若い夫婦は子供の面倒は爺ちゃんと婆ちゃんにお願いして、農村には「留守児童」が多くなって、社会問題になっています。(中国の「留守」の意味は「家に残る」意味です)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 

 

 

 

 

      

 

 

 農家の庭に止まっているヤンマー機。値段が安いし、働きも多いし、農家に人気があります。

 

 

 

 

 

 

 

 


ワンちゃんは気持ち良さそうに太陽を浴びています。

 

 

 

 

 

 

 

 

     高粱を珍しく見えました。高粱は北方ではよく作られるものですが、南では高粱を植える事はめったにありません。北方の高粱よりだいぶ低くて、小さいです。何にするのでしょう、高粱酒を作るため、それとも家畜のえさ、よくわかりません。

朝、鶏とアヒルを野原まで連れて、放し飼い、夕方また家まで連れて帰るお母さん。今汚染食品が氾濫するので地鶏など汚染のないものはだ人気、多大値段もかなりいい値段で、普通より三倍の値段です。

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作者:( 「ふれあい中国」)

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