今日は中国の伝統の祭り―「元宵節」です。
2012年02月06日その他
桂林 雨 7~12
立春の後、桂林ではよく雨が降りました。中国では「春雨貴如油」(春雨は油のように貴重である)という諺があります。春雨があり難い雨で農業にもいいし、桂林に来る観光客も墨絵の景色を堪能できるので、桂林の発展にいいと思います。
今日は旧暦一月十五日で、中国の伝統の祭り―「元宵節」です。昔、一月は「元月」と言い、夜は「宵」と言い、一月十五日は一年中の初めての満月なので、「元宵」というわけです。「元宵節」は別名「上元節」、「春灯節」とも言います。お祝いの活踊動はいろいろあります。北方では「扭秧歌」(ヤンコ踊りを踊る)、「竹馬乗り」、「跑旱船」(民間の踊り)などがあり、南方では獅子舞、龍舞いなどがあります。日が暮れると人々は家族団欒で「元宵」(南方は「湯圓」と言う)を食べてお祝いします。その外、人々は家を出て、お月見をしたり、花火と爆竹を燃えたり、花灯を点したりして賑わいます。
「元宵節」の祭りは二千年前の西漢時代からありました。東漢時代の明帝の時期になると、仏教を提唱する明帝は僧侶が一月十五日の夜、灯を点して、仏様を敬うやり方があると聞いて、この夜、皇宮と寺院で灯を点して、仏様を敬い、庶民も家の玄関に灯籠を飾るように命じました。このような風習は現在まで続いて来ました。
南方では「湯圓」と言い、北方では「元宵」と言います。「湯圓」と「元宵」の材料は大体同じで、主に糯米の粉と胡麻、砂糖などで作られていますが、作り方は違います。 「湯圓」の作り方はちょっと簡単で、餃子を作るように餡を糯米で造った皮の中に入れればいいです。「元宵」の作り方は逆です。一個一個の餡を作っておいて、濡らした後、乾燥した糯米の粉に入れて、丸くつけてカラ出来上がります。
「元宵節」の夜、灯を楽しみに来た人々。
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コメント(2)
作者:( 「ふれあい中国」)
季節は、節分を終え「立春」を迎えました。しとしと雨が降り続けています。この雨は農作物にとっての恵みの雨のように思われてなりません。「元宵節」を以って正月気分も払拭し勤め人は組織の中でいつもの作業に精出し始めますね。春節で散財した分をこれからまた倹約していく覚悟が出来ましたと思います。かたや農家は、野良仕事が始り、鍬、鎌を研ぎ種まきの準備を押しすすめて行きます。桂林の市場にいつも溢れんばかりの農産物が並べられているのも、農家の人々の苦労のおかげと思います。天候が悪いと旱魃になることが多い広西ですが、今年は適当に雨が降り、燦燦と輝く陽光が大地に降り注いでくれれば、桂林を訪れる世界中の旅人は美味しい果実を口に出来るでしょう。菜の花が咲き乱れる桂林近郊を訪ねるのも、もう直ぐです。春秋航空の格安往復切符を確保いたしませう。
先生の仰ったとおり、「元宵節」が過ぎると、正月気分も終わって、「農民工」達はこれから生計のことを考えて、都会部へ出稼ぎに行かなければならなくなります。親孝行として差し上げる礼金、プレゼントと親戚の子供への年玉など多めに散財したお金をまた節約していかなければなりません。でも人生の意義はそこにあると思います。中国では「財は水の如し」という言い方があります。お金を使ってまた来るもんです。