もういいかい(会)の旅(二)-綏陽銀絲空心麺

2012年12月29日視察旅行

21日のスケジュールは貴州省貴陽市綏陽県の銀絲空心面を見物することでした。気温が0℃―4℃で、小雨の天気でしたが、私の思うほど寒くありませんでした。メンバーは8人いました。それぞれは日本からいらっしゃった坂本先生のご夫妻、南京からきた私より5年上の大学の先輩の湯さん、海南島から来た大学時代の組長の陳さん、貴陽地元の彭さんと桂林から来た私たち3人でした。朝の8:00泊まった柏頓酒店(ホテル)を出発しまして、175キロの高速道路を走って、遵義市を通りました。遵義市は昔「夜郎国」と言われ、マオタイ酒で世間によく知られています。1935年に中国共産党はここで「遵義会議」を開きました。毛沢東はその後、中国共産党のリーダーになりました。ここで夜郎国の城跡と遵義会址を見物つもりでしたが、時間がないので見物を止めました。
遵義市から45キロを走って、12時頃綏陽県に到着しました。町の中では竹の籠で子供を背負う人の姿がたまたま見られました。町中至る所に「空心麺」の店があります。「真心人(真面目な人)が空心麺を作る。あるいは実心人(おとなしい人間)が空心麺を作るとの看板が飾ざられていました。今頃の中国はいつよりも誠実が必要みたいだなと思いました。私たちは一軒の空心麺の店の前で案内してくれる袁さんに会いました。袁さんは今度私たちが訪れる空心麺を作る張さんの息子のお嫁さんです。張さんは普段洋川郷保林村にある家で空心麺を作って、そして綏陽県の町にある自分の店で売るような方法で経営します。
保林村は綏陽県の町に5キロ離れていて、狭い田舎道なので、30ぐらいかかりました。保林村は一つの小さい村です。空心麺を作るのは村の人の副業で、村の人は「空心麺」をつくることによって、豊かになって、みんな新しい家を建てました。天気が良くないのでしょうか、私たちのために庭に空心麺が干してある袁さんの家のほか、村の人誰も空心麺を作っていませんでした。庭に干してある白い空心麺は遠い所から見るとまるで魚網のように見え、綺麗でした。
綏陽銀絲空心麺は丸くて、細くて、両端が貫通しています。坂本先生は空心麺を一本取って、茶碗の水の中に入れて吹いてみると、泡がたちました。空心麺は普通の面と比べて、色々違うところがあります。一つは水の量は普通より倍ぐらい多目に入れることです。もう一つは強火で普通よりちょっと長く煮ることです。第三は塩などの調味料は入れたので別に入れなくていいです。第四は長く煮ても膨張せずに、振り振りして、弾性があります。
 綏陽銀絲空心麺は清代の乾龍年間からありましたが、その後の咸豊年間に有名になったそうです。当時には宛平県(北京の近くにある)まで転勤した綏陽の県知事「張昭」が朝廷にいる高官に贈るお土産として、細い銀絲空心麺を少し持って行きました。ある日咸豊帝は軍機大臣の家に回った時、ちょうど銀絲空心麺が作り上がった所でした。その麺を食べた皇帝はよく称えました。その後、綏陽銀絲空心麺は朝廷に納める「貢麺」になりました。綏陽銀絲空心麺の製作技術は多くの物と違って、10何通りの手作業工程でできていて、非常に精密で細い麺で、自然に縮れた空心状の円筒になっているために「絲空心麺」と言う名前があるわけです。
 午後の1時頃、保林村を見物が終わりました。綏陽県に戻って、簡単な地元のラーメンを食べた後、遵義市の方へ戻って、遵義北から高速道路に入り、重慶の綦江区を通って、夕方の6時ごろ、万盛区に着きました。夜は万盛国際大酒店に泊まりました。重慶市旅行社の唐社長の一行はわざわざ万盛区まで出迎えてくれました。





中国の南風と西南地方の人は麺類とビーフンを食べる時、香菜と葱を入れる食べ方があります。



貴陽市から遵義市へ行く高速道路の途中のガソリンスタンドでみた豚をいっぱい積んだトラックでした。

綏陽県の町の空心麺を売る店でした。

袁さんは28歳の若さですでに6歳と1歳の二人の娘さんのお母さん二なりました。

洋川郷保林村の景色でした。

祖先から継いだ空心麺を作る技術で普通の農民より豊かそうな生活を過ごしています。

都会より立派な幼稚園を持つことにびっくりしました。



庭に干してある白い空心麺は遠い所から見るとまるで魚網のように見えました。

空心麺を作る技術を継ぐ張さんでした(袁さんのご主人のお父さん)。



坂本先生は空心麺を一本取って、茶碗の水の中に入れて吹いてみると、泡がたちました。

麺を揉むのは機械でするのでしょう。

農業の仕事はヤンマを使っていますね。

真ん中は坂本先生で、右は先輩の湯さんでした。

買ってきた銀絲空心麺をレストランに作っていただいて、美味しかったです。

 

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作者:( 「ふれあい中国」)

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