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2012年10月29日豪華な伝統工芸に飾られた広州の陳氏書院

    広州の陳氏書院は陳家祠とも呼ばれており、広州市中山七路にあり、地下鉄の2号線で直接「陳家祠」駅で降りればよろしいです。アクセスが大変便利です。陳氏書院は清の光緒年間(1890年)に工事を始め、1894年に約4年掛かりで完成させたものでした。当時、広東省72県の各地に住んでいた陳という名字の一族が寄付により共同の先祖祭祀に使う場所として、出資して建てたものでした。一部の部屋が生徒の勉強のために使われたことがあることから陳氏書院とよばれました。敷地面積が延べ15000平方メートルもある陳氏書院は広東省でも中国でも豪華な伝統的工芸技術を施し完成させた点において比類できるものがないとして国の重要文化財にも指定されています。また広東省の民間芸術館とも呼ばれています。現在、「羊城(広州の別名)の八景」の一つと数えられ、広州市内の観光には欠かせない人気ポイントとなっています。
 それでは陳氏書院はどういう工芸を駆使して造ったのでしょうか。その価値がどこにあるのでしょうか。
 まず、建物の各部分を有機的につながる構造をご覧いただきたいです。切り妻屋根で出来ている書院の主要建物の排列として前後3層に配置され、その間にホールが9間にも構成されております。そして中庭が六つに囲まれており、合わせて19軒の建物に数えることができます。これらのすべての建物が中間線の左右に相対的に配置されているうえ、お互いに巷、廊下、庇などにより見事に結ばれています。各部分が独立しているように見えますが、実にお互いに上手に繋がり合っています。「虚実共に相俟つ」(母屋と庇との配置は、建物の高低や色彩などの調和がよく取れていること)という中国の伝統的建築理念に合致しています。
 それより最も驚くべきことは書院を構成する細部まで、ふんだんに手の込んだ彫刻の工芸で装飾していることなのです。私たちが玄関の外に立ってみても、既に屋根の上に目を見張るほどの陶彫(焼物)の工芸品がぎっしり色鮮やかに飾っているのが分かりました。それから中に入って見ると更に壁、窓、手摺り、ドア、ホール、梁などのすべての細部にはにきめ細かい彫刻の工芸が華々しく飾られています。そして煉瓦の彫り物、木の彫り物、石の彫り物、焼き物の彫刻、粘土の彫刻による工芸を、それぞれ厳格な使い分けで余すところなく書院の豪華さを際立たせています。まさに中國を代表できる彫刻の工芸の集大成だといっても過言ではありません。
 このような装飾に使う工芸はボリュームが多いばかりではなく、よく見れば工芸の表現するジャンルや題材も豊富多彩で含蓄の美に富んでいます。思わず装飾の美から内容の豊富さへの注目にシフトしていきます。その内容となると少し理解しにくいかもしれないですが、読み取れないことはないです。
これらの工芸で表現しているのは、なんと昔の中國の話題によく取り上げられたものでした。その内容としてまず、歴史上の物語りがあります。例えば「竹林の七賢」、七夕の日と関係のある「牽牛と織女」、「梁山泊の誓い」などが話題を呼んでいます。民間伝説の題材となると「五福祝壽」、「三羊開泰」、「丹鳳朝陽」などの図案があり、いずれも「縁起がいい」とか、「めでたい」とかの意味を表しています。さらに中國嶺南地区で取れる風物や果物に見立てたものなどもあり、生き生きとした造形美に印象深いです。
 とにかく内容が「福(幸せ)、禄(出世)、壽(長生き)、喜(めでたい)」というテーマが多いので人々に親しまれています。何気なく書院で散策すると何千年という中國のユニークな工芸の歴史の厚みに驚愕しないではいられないでしょう。またこれらの工芸の内容を読むと昔の中国人の有する道徳観念や人生観までが少しずつ垣間見ることができるように感じられます。
 こうして見れば広州の陳氏書院に登場した数々の工芸は形にしろ内容にしろ皆完璧なものだと言え、ザツが一つもないです。そして両者もよく融合してともに中國らしい伝統工芸の魅力と自慢さをアピールしています。

  あなたがもしこの陳氏書院を訪れるとおそらく思い出として一生忘れられないでしょう。広州の陳氏書院はこの華々しい工芸と共に遠い未来まで続き、輝いていくことでしょう。

陳氏書院の表玄関の屋根にきれいに飾っている工芸に驚きました。軒下や欄干にもふんだんに彫刻の模様が施されています。

陳氏書院の玄関に入ると既に「工芸」のムードに包まれそうになりました。

玄関の障壁(衝立と同然のもの)に四枚のきめ細かい彫刻の
工芸が使われています。いずれも縁起のいい内容が読み取れます。



中庭に立つと更に目いっぱいの工芸飾りの世界に驚愕していました。

素晴らしい木彫りの工芸に奥深い意味を表すデザインでしょう。



屋根に複雑な工芸品が飾り、一々理解するには時間がかかるでしょうね。

書院の屋根にも「シャチホコ立ち」のデザインが見つかりました。ちょっと面白いですね。





この部屋で陳氏の先祖とされる位牌が祭られており、書院を建てる最初の目的としてこれに当たると言われました。やはりすごい木の彫り物が厳かな雰囲気を作り出しています。

中庭にはきれいな模様が工夫された手摺りまでありました。



書院の「聚賢堂」に関東省各地から選ばれた工芸品の展示が行われています。広東省の各地の人間国宝で造ったこられの作品が書院の名誉にマッチするほど立派なものが多いです。


仏山の焼き物は歴史が長くて有名です。更に人間国宝の手によって創作されると生き生きとした工芸品になりました。



精緻な象牙の彫り物も展示されています。工芸の繊細さに息を飲みます。

象牙の工芸品などで鏤めた鳳凰の船に、迫力が満載ですね。

駱駝の骨で彫った工芸品がなんと細かい山水の造形に見立てています。

複雑な花籠に彫刻した駱駝の骨の工芸品

「微彫」(図案をできるだけ小さくして彫る工芸)で彫刻した壷は拡大鏡を通さないと見えないぐらいです。中國伝統工芸の一絶と称えられています。

書院では中國の四大刺繍の一つと呼ばれた粤繍(広東省の刺繍)が展示されていました。

今日は幸いなことに、第二回広東省陶芸芸術品の展示と巡りあうことができました。

陶芸で造った人形が中國らしいデザインであり、生き生きとしています。



地味なデザインですが、生活の息吹きや人間の素朴な仕草が感じられるから気に入っています。







 

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作者: 「ふれあい中国」
 

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