漓江の八十歳のモデル兄弟

2015年11月23日桂林の生活

夕方のとき、兄弟二人は漓江で笠をかけ蓑を身につけ、漁火を付けていて、写真撮影を待っています


魚を捕るシーンを表すために、ネットを撒こうとよく言われて、ネットが壊れやすくなり、繕うのが普通のことになっています


撮影の合間に、兄弟二人は静かに座っていて、世間話とかします


今年86歳の黄全徳は、竹筏を漕いで撮影スポットに向かっていきます


撮影が開始する前、いつもトレーニングを受けているカワウはまるで準備をしているように自分の羽を綺麗にしています


お二人が現れたら、国内外の撮影マニアが写真撮影しに来ます




昔、陽朔県興坪町で暮らしていた兄弟の黄全徳と黄月創は、自分が漓江山水と融合するなんて、思ってもみなかったです。


漓江沿岸の峰叢は桂林カルスト地貌の一部分として、絵のような雰囲気を抱えています。2014年の6月に、桂林カルスト地貌は世界自然遺産に登録されました。漓江の絵みたいな景色の中の、陽朔県興坪町で、2003年以来、漁師の黄月創は観光客と写真を撮ることによってお金を稼いでいます。2008年、兄の黄全徳はチャン・イーモウが演出した『印象・劉三姐』から脱出し、漁師モデルをやり始めました。


現在、兄弟モデルは86歳と76歳になっています。白い髭が長く伸びている二人の中国式のお年寄りのイメージが脚光を浴びていて、特に写真家に人気があります。カルスト地貌に合わせた写真撮影が常に求められています。歳月が流れている中で、漓江の髭兄弟モデルは、たくさんのビジュアル成果を果たしています。


お二人が持っている名刺から見ると、撮影をしてくれた写真家は世界中に分布しています。2014年、オーストラリアの撮影家のナビネ・ジョン―ズは漓江山水を背景に、黄月創の写真を撮っていました。その写真で、2014年のソニー・ワールド・フォトグラフィー・アワードにて賞をもらいました。


そういうお二人の漁師生活は簡単ではないようです。朝早く起き、指定スポットへ観光客の写真撮影を待ちに行きます。写真家から撮影が入った時に、ネットを撒いたり、漁火を付けたり、竹筏を漕いだり、いろいろなポーズをしたりします。毎日カワウの練習も、ネットの修理もしています。たまに、外国語の勉強もするそうです。、


「費用と言ったら、それは観光客の自由ですよ。何元から何百元までもらったことがあって、月収も変わっています」と、お二人が言っていました。現在、お二人の家族は既に四代となっています。子孫はそれぞれ家庭を作っていて、お二人は奥さんと暮らしていますが、一人は中風になっていて、一人はひどい糖尿病にかかっています。


ずいぶんお年なのだが、モデルはまだまだ続けていきたいと、お二人が考えているようです。








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作者:(彭旻瑋 「ふれあい中国」)

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