天龍八部影視城

天龍八部影視城は大理古城から1.5km離れたところにあり、有名な金庸の武侠小説作品『天龍八部』をテレビドラマ化した時のロケセットがあります。総工費約一億元を投じられており、敷地面積46ヘクタールに広がる天龍八部影視城はテーマ―パークとして2003年2月にオープンしました。中国西部最大規模のロケ地と言われています。

天龍八部影視城は「宋代特色?大理特色?高芸術性」という三大原則に基づいて建てられ、現在中国有数の映画ドラマのロケ地になり、中国で人気の高い数多くの映画やドラマはここで撮影された作品です。また、大理の新しい観光スポットとして毎日、多くの観光客が訪れています。

天龍八部影視城は3つのエリアに分けられ、まずは大理国エリアで大理街、大理皇宮、鎮南王府などがあります。次は遼国エリアで遼国城門と遼国大小街からなっており、最後は西夏王宮、女真族の村です。各エリアで開城アトラクション、婿選び、獅子舞、捕り物シーンなど多彩なアトラクションを見物することができます。敷地の真ん中にある「宋城」は宋の時代の大理国の街の賑わいとその雰囲気を再現し店員も当時の衣装を着用しているので、街を歩くと大理国の武峡世界にタイムスリップしたような気分にさせてくれます。

金庸武侠文化駅站
金庸武侠文化駅站は大理国エリアにあり、武侠小説の作家?金庸が今まで発表した15作品の中国語版及び14か国の外国語版のほかに、漫画やDVDも収めてあります。さらに金庸の略歴、各作品の人物紹介などの情報が充実しています。金庸武侠文化駅站は金庸ファンにとっては見逃せないポイントになっています。

日本四僧塔
 日本四僧塔とは日本人僧侶4人の供養塔で遼国エリアにあります。供養塔はドーム状になっており、高さ約6.7mを石で積み上げられています。4人は明の時代初期の政争に巻き込まれて大理まで流されてきましたが、明朝の海禁政策で日本に帰ることができず異国の地で生涯を終えました。当時の文献や資料により、日本人僧侶は雅号が逯光古、闘南、光古、機先だった4名であったと特定されました。
当時から仏教が盛んだった大理の人々は4人のためにお墓を建て、約600年の間守り続けたのです。4人の故郷を想う気持ちが窺えるようにお墓は東向きに建てられました。2005年に映画『単騎、千里を走る』の主演・高倉健と監督・張芸謀がこの地を訪れた際、大理の人々の温かい心に感動して供養塔の保存と修復に一万ドルを寄付したことは有名です。また2007年に大理旅游集団は100万元の資金を出し修復作業を進め、現在の姿になっています。塔の基部は大理石で修復され、周辺には日本風の建物が建築される等、現在もきれいに整備されています。また日本四僧侶に関する資料館も建てられています。