雲崗石窟

  2001年世界遺産登録。雲崗石窟は山西省大同市にある約40窟の石窟寺院。約1500年の歴史を持つ石窟は、武周山の南方約1キロにわたって彫られている。北魏代に歴代の皇帝を供養するため、5万体を越える仏像が造られたことが始まりである。石窟の初期はガンダーラやグプタ朝の影響が強く、その後はギリシア様式を模った装飾が見られるなど、時代によって異なる建築様式も見所である。中でも露天大仏は代表的な作品。大仏の高さは約14メートルできりりとした目元と穏やかな表情を持つ。これらの石窟群は敦煌の莫高窟、洛陽の龍門石窟、甘粛の麦積山石窟に並ぶ中国四大石窟のひとつである。