哈巴雪山

   哈巴雪山はシャングリラ県の東南部にあたり、ヒマラヤ山造山運動及び第四紀族構造運動の強い影響を受けて急に擡げられてできた高山です。最高峰の海抜は5396m、最低所の海抜は1550mだけです。山の上部は割と緩やか、下部は絶壁は切り立っています。険しいく雄大壮美な景色を見せています。山の下から上までは次第に亜熱帯、温帯、寒温帯、寒帯に移行しています。「哈巴」とはナシ語でゴールデン花を意味します。虎跳峡を隔てて玉竜雪山に向かい合っています。登山季節は11月から翌年の2月までです。モンスーンの影響で1、2月の風力が強く、八級以上になることがよくあります。11月と12月の風力がわりと弱くて登山のいい季節です。


   哈巴雪山自然保護区は中甸から120キロ離れています。高山森林垂直分布する自然景観、雲南金糸猴、野驢馬、狸、猿を保護することを目的として設置された寒温帯針葉林タイプの自然保護区です。山は特殊な気候を持って立体分布の植物帯を形成しています。海抜4000m-5000mの地域に高山草地と高山低木が、海抜3000m-4000mの地域に主にモミ、トウヒ、海抜2000m-3000mの地域に針杉と山地常緑広葉林が分布しており、海抜2000m以下は乾熱河谷草むら帯です。


   植物の種類が多いです。冬虫夏草、バイモ、人参、天麻、セツレンカなどの珍しい漢方薬の材料にする薬草や蘭、百合、ユキワリソウ、竜胆、野ボタンなどの名花が到る所で見られます。原始森林に珍しい動物が生息しています。例えば一類保護動物雲南金糸猴、野驢馬,二類保護動物ユキヒョウ、アカゲザル、レッサーパンダ、豹、原麝、馬麝など,黒熊、猪、狐、インコ、ガビチョウなど経済価値と観賞価値の高い動物が生きしています。「天然動物園」と称されています。科学者に対して動物と植物に関わる研究のいい場所です。


   哈巴雪山頂上の現代氷河は懸垂氷河であり、中国最南端の海洋性温氷河でもあります。今までに多くの古代氷河遺跡である角峰、刃脊、U型谷と羊背石が残されており、黒海、円海、黄海、双海など数多くの古代氷河水からなった典型的なモレーン湖が散在しています。湖水の色は湖底の石の色によって違います。水温がごく低くて藻類や魚類が生きていません。


   自然保護区の風景は主に哈巴雪山主峰、高山モレーン湖、ツツジ、雪山滝群からなります。高山モレーン湖は海抜3500m以上の地域に分布しています。


   ここを訪れば、満開したツツジの景色は最も良いイメージが残されると思います。山の麓から山頂までに200種類近くのツツジが分布しており、ほとんどの雲南省北西部のツツジの種類をそろっており、雲南省のツツジの種類の70%を占めています。国内外の生物科学者に「世界花園の母」と称されています。ここの海抜の落差が大きくて気候は垂直分布し、違う海抜の地域で異なるツツジの花が見られます。花満開の時期に白い雪に赤い花は著しいコントラストを示しています。