八角寨

八角寨は世界でもっとも珍しい桂林の丹霞地形(カルスト地形に似た地形)に属し、丹霞の魂と讃えられ、泰山の雄大さと崋山の険しさ、峨眉山の美しさを一つに融合したといわれています。桂林市資源県にあり、雲台山ともいわれ、海抜は818mです。山群に囲まれている主峰の周りを八つの峰が突き出て、頭角を現す龍に見えることからその名が付けられました。特徴的なのは、全ての峰が同じ方向に45度くらい傾いており、断崖と雲が交差し、霧が風に吹かれて、峰が起伏している様子は、まるでイルカが戯れているように見えます。
八角寨の東、西、南は絶壁で、南西だけに古く険しい山道が曲がりくねって頂上まで続いています。山頂まで登ると、そこには世にも美しい景観が広がっています。
次に八角寨の絶景をご紹介いたします。
1、「丹霞峰林」
山々は繋がっていますが、相対的に独立し、山間にはU型やV型の谷があります。麓は平坦で次第に険しくなっていて、頂上が傾いている特徴がはっきり見て取ることができます。
2、「丹霞弧峰」
丹霞峰林から発育してきたもので、弧峰の周囲は平坦な谷間や低い峰で、山の規模は比較的小さいです。石壁や石柱、岩堡などの形をしている峰が多く見られます。
3、「丹霞微視地形」
おもに丹霞峰林と弧峰に分布しています。水の洗い流しで形成されたものが石寨や石路地、石梁、中央がへこんでいる穴で見られます。崩れ落ちて形成されたのは石壁や石柱や弧峰などです。風化浸食で形成されたのは、蜂の巣のような洞窟があります。
4、「霧の風景」
早朝、頂上に登ると際限のない霧が広がり、静かで穏やかな雰囲気がまるで仙境の世界を感じさせます。雲に乗っている仙人が突然現れる、そんな雰囲気を持った風景が広がっています。