晋祠

 晋祠は、周の武王の次男唐叔虞を祀るため、北魏代に創建された。その後もしばしば修理が行われ、北宋代に唐叔虞の母である邑姜を祀るために聖母殿が建立された。殿内に置かれる宋代の侍女像は、それぞれ独特の表情をしている。殿柱には木彫の龍が絡まっていて、訪れる者を威嚇している。現在では晋祠は博物館となり、周囲は公園として整備されている。
 また、晋祠は緑の木々と水が美しくマッチした場所でもある。聖母殿に向かって左にある難老泉では、年中休むことなく水が湧き出ている。泉から湧き出る水は澄みきっており、水底を見ることができる。緑の木々の代表としては、聖母殿に向かって右の横に飛び出すように建っている周柏、関帝廟内にどっしりと立つ隋槐が挙げられる。難老泉、美しい宋代の侍女像、そして周柏は晋祠三絶と称せられる。