二道橋市場

  二道橋は新疆ウルムチの地名であり、ウルムチ市解放南路に位置しています。


   ウルムチの二道橋、山西路地のあたりは清代末期、民国初期から、南北辺境少数民族、西アジア、中央アジア地区の物々交換センターとなっていました。100余年の変遷につれて、現在の二道橋市場を中心とする民族商業区は濃厚な民俗特色と新疆地域風情を溢れるところとして、多くの観光客を引き付けています。二道橋といった名称はすでに100余年に使われています。


   昔、東門、南門、西路と天池路の交差点に南北を走る木造の橋があり、幅2.5メートル、長さ3メートルでした。橋の両側に欄干が設けられてあります。東側の二道湾から流れてくる小川は橋の下を流れ、南市巷小溝を通り、天池路小溝を経って西側に向かい、ウルムチ河に注ぎました。この橋は二道橋と呼ばれました。南梢門子の外に二道橋と同じくらいの木造の橋も建てられ、頭道橋と呼ばれたのです。


   清代宣統年間、二道橋市場は建て始まりました。濃厚な民族特色を持ち、多様な商業形態を納めることから、古シルクロードにある重要な宿場として広く知られています。中央アジアの商品と地元の商品を集め、中外の商人は西域に行くために必ず通る場所となりました。トルファンの葡萄、ハミのメロン、カシュガルの地織り、和田のシルクとカーペット、クチャの石鹸、焉耆のキノコ…二道橋市場の特色ある商品を揃っています。その他にロシアの布、パキスタンの銅器、トルコのアクセサリーなどはエキゾチックの商品もよく見られました。二道橋市場はウルムチ地区百年の輝かしい歴史を物語っています。


   二道橋市場はウルムチ市解放南路37号に位置し、北側はカシュガル和田玉取引センター、南側は愛楽満園大酒店、東側はウルムチ国際大巴扎デパートと隣りあい、敷地面積は8818平米、東西の長さは135メートル、南北の幅は40メートル、建築面積は35000平米に達しています。二道橋市場の外観のデザインはウィグル族の建築風格を溢れています。市場の一階から三階までは商業区、四階はウルムチ最大規模の総合的な民族歌舞宴会ホール、5階と六階にオフィス、銀行、工商所、税務所が設けられてあります。


   現在、二道橋市場の商品は13種、2000以上の品目あります。民族店舗は80%を占めています。民族服装、アクセサリー、ナイフ、工芸品、楽器、果物、漢方薬、カーペット、タペストリー、パキスタン銅器と織物などあり、逸品ぞろいでどれから見ていいかまごつくほどです。


   二道橋市場は新疆民族風情の縮図といっては過言ではありません。観光客は新疆民俗を理解するためにここを訪れます。二道橋市場はすでに新疆の窓口となっています。