シーサンパンナの民俗

中国にはタイ族が100万人ほど有り、主に雲南省最南端のシーサンパンナタイ族自治州に住んでいます。ヤオ族に似て、タイ族はいくつかの関連民族の組み合わせです。その歴史は悠久で、文化は広く、雲南文化に深い影響に与えました。タイ族は中国の55の少数民族の一つで、ラオスやタイの人々と深くつながり、歴史的に地理的な関連を持っています。シーサンパンナでタイ族文化が主流で、この地域への観光客は国内旅行をするより東南アジアに上陸したと感じるようになります。シーサンパンナは雲南省では生物多様性を有し、中国の熱帯雨林、珍しい植物、最後のアジアゾウの故郷です。

タイ族は昔から礼儀を重んじる民族です。よその人が来訪と、主人は自ら挨拶をし、お茶を出したり水を入れたりして、もてなします。老若男女を問わず、客に微笑み、小声で話し、悪口を言いません。女性は客の前を通って,スカートを支え腰を下げて軽く歩きます。各家庭には清潔な布団がいくつか用意され、接客に供します。村には、通り沿いに接客専用の「サラバン」という部屋があります。家庭への訪問は主人から「水をかける」「糸をつなぐ」という礼遇を受けられます。客が来た時、玄関には花びらを浸した水を銀鉢で持って来て、枝葉でそっと客にこぼします。竹楼に登って着席した後、客の手首に糸をかけ、順調で幸せであるように祈ります。

タイ族の多くは小乗仏教を信仰しています。徳を積み善行を行なうことを提唱します。経典にはタイ文経蔵、律蔵、論蔵があり、「三蔵」と総称されます。写本があり、多羅木の葉に刻まれた「貝葉経」があります。

タイ族の主な祝日はタイ暦の新年です。水掛け祭り、関門祭り、開門祭りなどあります。「水掛け祭り」はタイ族の人々が旧正月を送る伝統的な祭りで、西暦4月中旬に行います。祭りの主な行事は、祭祀、堆砂、水かけ、龍舟、花火、歌舞など。一般的に小乗仏教を信仰するため、多くの祝日は仏教行事と関係があります。毎年タイ暦の6月に開かれた水掛け祭りは最も盛大な祝日で、宴会を行い、僧侶や親類を接待し、水を掛ける活動で祝い会います。その期間中に酒、料理が豊富であるほか、各種タイ族風の軽食も多いのです。いずれも小乗仏教の行事です。