普達措国家公園

   普達措国家公園は雲南省北西部の「三江併流」世界自然遺産の中心地帯にあり、国際重要湿地である碧塔海自然保護区と「三江併流」世界自然遺産紅山エリアの碩都湖風景区という二部分からなっており、碧塔海、碩都湖と霞給チベット族文化自然村を主な構成部分としており、シャングリラの主な観光スポットの一つです。海抜は3500mから4159mまでの間にあります。省級自然保護区であり、「三江併流」風景名勝地の重要な構成部分でもあります。シャングリラから22キロを離れています。総面積は約300平方キロあります。


   園内に鏡のような高山湖沼、草を生い茂った牧場、花の咲き乱れた湿地、鳥や獣が常に出没する原始林などがあり、高原明珠の美称を持つ碧塔海と碩都湖は美しい淡水湖です。裂腹魚、重唇魚がよくとれ,秋になると、群れになる鴨が畔で遊び戯れて趣を醸し出します。牧場の林の中で散歩する時に、馬の首のベルの清らかな音が耳に響いており、立ちのぼる炊煙が遠くから見え、のどかな田園風景を楽しめます。


   風景区は雨量が豊富、気候が穏やかで心地よいです。植物がよく生きており、植生が豊富で、ほんとうに天然の植物園です。そのほかに何か所の断層崖、林間の渓流、奥深い峡谷などが混ざり合っており、ごく高い地理科学価値と観光観賞価値を持っています。


   公園の観光資源は自然生態景観資源と人文景観資源から構成されます。自然生態景観資源は地質地形景観資源、湖沼湿地生態観光資源、森林草地生態観光資源、峡谷渓流観光資源、珍しい動植物及び観賞植物資源という五つ部分に分けています。人文景観資源というのは普達措国家公園自然生態景観に魂を添うチベット族の伝統的な文化であり,宗教文化、農牧文化、民族風情及び民族風建築などを含んでいます。


普達措の語源

   「普達措」はシッタンの訳であり、「舟の湖」を意味します。チベット語で「碧塔海」と呼びます。最初にチベット仏教葛瑪巴生き仏十世法王の著した『曲英多傑伝』に記載されてあります。「八種の徳」を持つ湖沼が普達と言い、静かな湖水は目や心を清めます。湖の上に曼陀羅という名前の小島が浮かんでいます。島の上は生い茂った草地が広がっており、様々な薬草と花が飾っています。青々の山に多くの種類の木は生きています。「普達景勝」と称されます。


普達措四季の景色

   春になると、野花の咲き乱れた高山草地、山の一面で満開のツツジなどの景色を楽しめます。夏になると山の中で納涼したり野花に彩る草地を観賞することができます。秋になると、油絵のようにカラフルな何重に重なる山林が見られます。冬にサファイアのような奇麗な青水を持つ湖が雪山に囲まれて美しい青と白とは互いに引き立て合い、絶妙なコントラストをなします。


普達措の植物

   普達措国家公園は亜温帯気候に属し、秋と冬は長くて春と夏は短いです。年間平均気温5.4℃、最も暑い時期は7月、平均気温は13.2℃です。最も寒い時期は1月、平均気温はー3.8℃です。園内の植生はモミが多い、ほかにはツツジ、竹、苔、忍冬、トウヒ、松、くぬぎ、セコイア、赤樺、楊、白樺など高木が生きています。草地はよもぎ草地です。水生植物は主に香満群落、光目子菜葉群落、狐尾群落、梅藻群落などがあります。


普達措の動物

   普達措国家公園自然保護区には珍しい動物が多いです。国家一級一類保護動物であるオグロヅル,二類保護動物であるアカゲザル、オオヤマネコ、ウンピョウ、金猫、黒鹿、鹿、毛冠鹿、林麝、蔵馬鶏、赤緑尾キジなど,三類保護動物はベニキジガゼルがいます。ほかに黒熊、ウサギ、ムササビ、リス、竹鼠、鴨、インコ、ガビチョウなども沢山います。


   碧塔海の中に碧塔重唇魚という珍しい魚がいます。古い魚類の一種であり、第四期氷河時期に残された古生物です。この魚の身は柔らかくて美味しいもので、魚料理中の一品だと称されています。しかし、チベット族は水葬を遂行し、魚は人間の肉を食べると思われるから魚を食べませんです。碧塔海重唇魚はチベット族に神魚を奉じられています。

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