シーサンパンナ熱帯植物園

 中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園は中国では面積が最も大きい、多様の植物種類を持つ植物園です。地元の人に勐侖(モウリン)熱帯植物園と呼ばれます。勐腊(モウロウ)県勐侖鎮に位置し、景洪市から96キロ、勐腊(モウロウ)県から100キロぐらい離れています。瀾滄江の支流である羅梭江に囲まれている瓢箪島の上で建設されています。植物園の周りにはタイ族、ハニ族、ジノー族などの少数民族の村が散在しています。

 50年代に著名な植物科学家蔡希陶教授をはじめとした植物科学者たちにより建設された植物園です。敷地面積は900ヘクタール、世界で珍しい熱帯植物が6000余種類栽培されています。特定テーマの植物園が13設けられており、即ち熱帯果樹資源園、陰性植物園、棕櫚植物園、水生植物園、民族植物園、薬用植物園、竜脳植物園、香料植物園、竹類植物園、準絶滅危惧種植物遷移地保護区、ガジュマル園、樹木園、名樹名花園です。

 海抜は500メータぐらい、年間平均気温は21.5℃、雨量が豊富で熱帯植物の生長と栽培に適します。数多くの珍しい植物はここで成長しています、例えば周恩来首相は西アフリカから携えてきたミラクルフルーツの種が成功に栽培されています。ミラクルフルーツを食べた後では酸っぱいものを甘く感ずることができ、世界で最も不思議なものの一つだと認められます。虫を食うウツボカズラ、色が変われる花、雨が降られる樹木、音楽のリズムに合わせて踊れる草、時間通りに開花する時計花など不思議な植物が見られます。

 ここは熱帯雨林を主として科学研究、植物種保存、科学知識普及と生態観光活動などから一体化した中国最大の総合的な植物園です。