北京彫漆


   北京彫漆は唐の時代から生まれ、1400年あまりの歴史を持っています。歴代の皇帝と貴妃に愛用され、宮廷芸術に属します。1949年から、北京彫漆は宮廷から社会に出てきて、世界的な文化交流の民族工芸品になっています。


   伝統的な彫漆は主に赤の色をし、黒、黄色も入っていたが、現代は赤と黒が主な色で、緑、青、白、ブラウンなどの色彩も加えてみました。普通の漆器とは違い、北京彫漆は彫刻が特徴で、まずは表に数十回しいては何百回ペンキを塗り、厚さが15~25ミリにもなります。それから小刀で彫刻をしていくので、「彫漆」と言われています。彫刻をしてから、磨き、焼きなどの何十種の工作が必要で、しかも全部手作りなので、一つの彫漆を完成させるのは少なくとも三ヶ月がかかり、一年間二年間までかかるのも普通です。