西陵峡

  西陵峡は中華人民共和国湖北省の長江本流にある峡谷。瞿塘峡、巫峡と並び、三峡を構成する。三峡の最下流に当たり、長さは66kmと三峡で最長。
  西陵峡の名は西陵山から取られている。西は湖北省秭帰県の香溪口から、東は宜昌市の南津関までの範囲であり、急峻な沿岸には人家はほとんど見られず、航行に危険なほどの急流と両岸に並ぶ険しい奇岩の山々で知られる。瞿塘峡の「雄」、巫峡の「秀」に対し、西陵峡は「奇」とされている。西陵峡のなかでも著名な部分には、破水峡、兵書宝剣峡、米倉峡、鎮山峡、白狗峡、牛肝馬肺峡、黄牛峡、燈影峡などがある。特に北岸の兵書宝剣峡、牛肝馬肺峡や、南岸の燈影峡は有名。