成都の美食

四川省一帯は盆地に囲まれているので夏は蒸し暑く、冬は霧が濃く、晴れの日が極端に少ないです。
このような高温多湿気候の風土を背景にして形成された料理は、味の特徴は香辛料を多用し酸味が利いているほか、『麻辣(マーラー)』と言われる辛い味つけがあります。
『麻』とは舌が痺れるような山椒の味、『辣』とは唐辛子の辛さを表しています。
また宴会料理の中には辛味の強い料理の箸休めとして甘い料理も存在します。
長江の上流に位置する豊かな四川盆地は古来より食材が豊富で、豚肉、牛肉、鶏肉、川魚、野菜、穀物などをたくさん持っています。
四川省は海に面していないので、乾燥食品や冷凍食品が多く使用されます。
代表的な料理は「麻婆豆腐」、「宮保鶏丁」、「回鍋肉」、「青椒肉絲」、「棒棒鶏」、「担担麺」などが挙げられます。